日本人の死亡原因で最も多いのは言わずと知れた「癌」による死亡です。
恐ろしいことに日本人の約30%が癌で死亡しているのです。
ということはつまり、日本人10人のうち3人が癌で死亡していることになります。
学校で30人クラスの場合、9人もの人が癌になって死亡するということです。
こうやって考えると、癌がいかに人間にとって恐ろしい病気であるかが分かりますよね。
逆に言うと、この癌という忌まわしい病気がなければ死亡率が30%減少して人間の寿命が遥かに伸びることになります!
しかし残念ながら医療技術は年々発達してきているのですが、癌を根絶する薬や治療法は未だに確立されていません。
高齢化に伴い癌による死亡率が増加しているというのが現状です。
ところで、人間以外の他の動物も癌になるのでしょうか?
象は何故癌になるリスクが低いのか?
10月8日に発表されたアメリカの研究で、象はガンになるリスクが人間に比べて遥かに低いことが発表されました。
なぜ像が癌になるリスクが低いのかというと、癌を形成する「p53遺伝子」という癌抑制遺伝子が関係しているようです。
このP53遺伝子は癌を抑制する機能をもつ遺伝子のことで、象はP53を人間の20倍持っていることが発見されたのです。
研究によると、象は人間よりも細胞が多いので普通であれば癌になるリスクが人間よりもはるかに高くなるはずなのに、癌で死亡する象の数が低かったのがずっと謎だったようです。
それが今回象には生まれつきP53が多く備わっているということが分かって、長年の謎が解けたようです。
残念ながら像には生まれつき備わっている機能なので人間がP53を増やすことが出来るかどうかは分からないですが、研究チームはこの結果から新たに抗がん剤治療を開発できるかもしれないと考えているようです。
もし癌の治療薬で脂肪率が大幅に減少することになったら、ノーベル賞以上の発明になりますね!
いつか癌の死亡率が不動の1位から落とされる日がやってくるのでしょうか?
今後の研究結果に期待ですね!!