近年ウナギが絶滅危惧種に指定されたことで、ウナギ好きの日本人にとっては衝撃のニュースとなりました。
今はまだ食べられなくなるということはないですが、将来的にウナギを食べることが出来なくなる日がくるかもしれません。
そこで、近畿大学がウナギの代用品としてナマズを食用に使えるように研究をしているということですが、普及するのでしょうか?
ウナギも見た目はあまりおいしそうではないですが、蒲焼きにすると非常においしく日本で広く親しまれているソウルフードともいえる食べ物です。
ナマズも見た目はあまりおいしくなさそうですが、ウナギにとって代わる食べ物となり得るのでしょうか?
実は、ナマズは東南アジア等では食用として当たり前のように食べられています。
日本でもあまり知られていませんが、郷土料理としてナマズ料理を提供しているお店がいくつかあります。

蒲焼にして丼ぶりにしてしまうと、ウナギと見分けがつかないですね!
また、近大が改良したナマズ丼は味もウナギに似ていて、何も知らずに食べると気づかないほどだそうです。
でも、味は似ていても栄養面ではどのような違いがあるのでしょうか?
ということで、今回はナマズの栄養と健康への効果について紹介していきたいと思います。
ナマズにはどんな栄養があるの!?
ウナギはビタミンやミネラル、カルシウム、またDHAやEPAといった栄養成分を多く含んでおり、夏バテ予防や予防、滋養強壮効果がある食べ物として知られていますが、ナマズにはどのような栄養が含まれているのでしょうか?
ウナギとナマズの栄養素の比較表があったので見ていきましょう。
食品可食部100g当たり
(msnより引用)
上記の表からウナギとナマズの栄養価を比較してみると、タンパク質、鉄、ビタミンE、ビタミンB1の量はあまり変わらないですが、その他の成分はすべてウナギよりも下回っています。
特に、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2に関してはウナギよりも大きく下回っていますね。
ビタミンAは免疫力を高めたり、皮膚や粘膜のうるおいを保ったり、目の健康にも良いとされている成分です。
そしてビタミンB2はタンパク質、脂質、炭水化物、糖質等を分解して代謝をスムーズにしたり、成長促進や老化防止にも効果があります。
さらにビタミンB2は脂質を代謝することから、ダイエットにも効果があるとされている女性にもうれしい成分です。
これらの成分がウナギよりも劣っているということは、ナマズにはウナギと比べると健康への効果があまりないように思われます。
脂質はナマズの方が少ないので一見するとナマズの方が優れているようにも見えますが、ウナギに含まれている脂質は「不飽和脂肪酸」と言われているもので、血液サラサラ効果や美肌の効果もあり、さらに悪玉コレステロールを抑制する効果もあるようです。
唯一ナマズにメリットがありそうなのは、カロリーが少ないというところでしょうか?
ナマズのほうがウナギよりもヘルシーなので、そういう意味ではウナギよりも健康的といえるかもしれません。
ナマズの健康への効果
ウナギと比較するとナマズの栄養価は少ないことが分かりましたが、ナマズにはどのような健康への効果が期待できるのでしょうか?
もちろん、上記はウナギと比較しての結果であり、ナマズにもビタミンやカルシウム、不飽和脂肪酸等も含まれているのでウナギほどではないですが悪玉コレステロールを減らしたり、疲労回復効果はあります。
他にもカロリーが低いのでダイエットにも良いかもしれません。
しかし、残念ながらウナギと比較するとナマズには突出した栄養はなさそうです。
最後に

結露からいうと、栄養面ではウナギの圧勝でした!
しかし、ナマズはウナギよりも数多く生息しており、将来は絶滅危惧種に指定されたウナギの代用品として普通に食べられるようになる日が来るかもしれません。
「ウナ重」ではなく「ナマ重」が当たり前のように食卓に出てくる日がやってくるのでしょうか?
ウナギよりも栄養価は少ないですが、味は似ていて意外とおいしいそうなので今後に期待です。