玉ねぎで血液がサラサラになるという話には否定的な意見も!
玉ねぎと聞くと、おそらく多くの人のイメージとしては、健康的な食材で「血液をサラサラにしてくれる効果を期待できる」というイメージが強いでしょう。
硫化アリル
玉ねぎの独特なニオイの正体と言われているのが、硫化アリルです。
この硫化アリルは、ビタミンB1の吸収や活性化を促す作用や血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果を期待できると言われています。
ケルセチン
ケルセチンとは、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用・抗炎症作用などが期待できると言われており、こちらも動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果を期待できると言われているのです。
玉ねぎには、硫化アリルやケルセチンなどが含まれているため、血液をサラサラにしてくれて、動脈硬化の予防に効果があると思われがちですが、否定的な意見もあります。
否定的な意見というのは、玉ねぎを食べても血液はサラサラにはならない、うそであるというものです。
それから、仮に血液をサラサラにすることができたとしても、動脈硬化などを完璧に防止できるわけではなく、あくまでも予防効果に期待できるということであるという話もあります。
抗菌・殺菌作用にも期待できる
玉ねぎを食べることで、血液がサラサラになるという話をよく聞きますが、健康に良いとされているのは、それだけではありません。
さらに、健康面で大きいと考えられるのが、抗菌・殺菌作用に期待できる点です。
すでに、解説した硫化アリルには、抗菌・殺菌作用があると言われています。
そのため、体内に侵入してくるさまざまな病原菌などをやっつけてくれるという効果を期待することができるのです。
風邪・インフルエンザ・食中毒などの予防としても、役立つと考えられます。
ただし、玉ねぎを食べる際には、調理方法に注意しなければなりません。
食べる際には、水にさらしてから食べるという人が多いと思います。
これは、玉ねぎの辛みを抜くために行うというのが理由です。
たしかに、水にさらすと辛みが抜けて、良い触感にすることができるのですが、それと同時に栄養素も流れ出してしまうと言われています。
中でも、すでに紹介している硫化アリルは、水に溶けやすいという性質を持っており、水にさらすと溶けだしてしまう可能性が高いと言われているのです。
そのため、水にさらして辛みを弱めるという方法ではなく、空気にさらして辛みを弱める方がよいでしょう。
玉ねぎは、健康に良いとされていますが、調理する際に注意しなければなりません。