本日、宮崎県で73歳の男性が運転する軽自動車が歩道に乗り上げて歩行者をはねたというニュースが入りました。
はねられた人のうち60台の女性1名が死亡し、もう1名の女子校生が重体になっているようです。
運転していたのは73歳という高齢者なので、ブレーキとアクセルを間違えたとかが原因なのでしょうか?
それにしても、最近高齢者が運転する車に関するニュースを良く聞きますね。
高速道路を逆走するというニュースが入って内容を確認するとほぼ間違いなく高齢者です。
高齢者は自信過剰!?
年をとってくると、誰もが判断力や認知力が低下してきます。
ただ厄介なのは、自分がそれに気付かないのです。
おそらく事故を起こした高齢者の方達は、ほとんど自分が若いときと同じレベルで運転できていると思っていたと思います。
ある程度は経験でカバーできるかもしれませんが、それにも限界があります。
やはり脳と体の衰えには勝てません。
認知症の運転は危ない
特に危険なのが、認知症の高齢者が運転しているという事実です。
たとえ家族が認知症と分かっていても、本人が運転をやめる気がなく、やめさせることが出来ないというケースもあるようです。
そこで、今年6月に認知症のチェックを強化するということで75歳以上の認知症高齢者ドライバーに対する改正道交法が可決されました。
2017年6月までには施行されるということですが、施行後は事故が減少するのでしょうか?
認知症のチェックといってもどのように行うのか分かりませんが、なかなか難しいのではないかと思います。
高齢者が起こした事故の割合
下のグラフは年齢別の交通事故死亡件数です。
このグラフから分かるように、16~24歳の若者に次いで、65歳以上の高齢者による事故の件数が多くなっています。
若い人は免許の取り立てで経験不足であったり、良いところを見せようとムチャな運転をしたりしているのが原因かと思われますが、65歳以上の高齢者は判断力や認知力不足が原因だと思われます。
そして、下の折れ線グラフは年代別の違反別人身事故件数です。
交差点安全進行があまり増加していなくて、信号無視と一時停止が増加しているのは信号や一時停止に気付かないくらい認知力が劣っているということでしょうか?
いずれにしても、高齢者になればなるほど事故を起こす件数が増加しています。
「高齢運転者支援サイト」より引用
このグラフからも高齢になればなるほど人身事故が増えていることが分かります。
今後少子高齢化が進んでくると、このグラフの形も変わって来るかもしません。
最後に
日本は現在高齢化が深刻化してきており、これからどんどん高齢化社会が進んでいきます。
高齢化が進むにつれて、高齢者のドライバーも増えてくるということです。
これからは認知症の高齢者に限らず、一定の年齢になると免許を返上する等の対策が必要になってくるかもしません。