アメリカでは「妊娠中に妊婦がお酒を飲まないように」と呼びかけているそうです。
妊娠中にアルコールを飲むのは控えた方が良いのは分かっていますが、全く飲めないというのはお酒好きの妊婦さんには少々ツライですね。
日本では妊婦のアルコール摂取は特に規制されていないようですが、量を少なくしたり妊娠中は飲まないようにしている方も多いのではないでしょうか?
そもそも、なぜ妊娠中にアルールを摂取してはいけないのかというと、生まれてくる子供に様々な障害が発生する可能性があるからです。
1日1杯お酒を飲むだけでも子供が発達障害になる可能性が高くなるという報告やADHDの原因になるという報告もあります。
胎児性アルコール症候群

妊娠中の飲酒によって胎児性アルコール症候群という胎児に先天性疾患という病気が起こることがあります。
胎児性アルコール症候群は低体重や奇形、知能障害等の軽度から重度の症状を伴う病気です。
また、最近では晩婚化が進んできていて高齢出産の割合も増加していると思われますが、胎児性アルコール症候群は高齢出産でより増加するとも言われています。
ただし、先天性アルコール症候群はアルコールを飲まなければ確実に防ぐことが出来る病気なのでお酒を控えるのが一番の予防になります。
お酒は母乳に混ざる!?

母乳には母親が摂取し、代謝されたものが含まれています。
アルコールも例外ではなく、アルコールを摂取すると母乳にもアルコールが混ざるようです。
専門家によるとアルコールの代謝のピークは30分~90分ということなので、もし授乳期にお酒を飲んでしまっても90分以上経ってから母乳を与えるようにすれば大丈夫でしょう。
本当かどうかは分かりませんが、母親がアルコールを摂取して授乳した赤ちゃんが急性アルコール中毒になって死亡したという話もあります。
授乳中にお酒を飲むときは最新の注意を払いましょう。
最後に
妊娠中にビールやお酒を飲むのは胎児に悪い影響を与えます。
ただし妊娠中にお酒を飲んでも少量の飲酒であれば大丈夫という報告もあり、まだはっきりとした因果関係は分かっていない部分もあるようです。。
いずれにしても少しでも赤ちゃんを健康に生みたいのであれば妊娠中の飲酒は控えた方が良さそうですね。