国立感染症研究所によると、10月11日時点で感染性胃腸炎の感染者が過去10年間で2番目に多いということが報告されました。
感染胃腸炎といえばもっとも有名よく聞くのがノロウイルスですが、感染性胃腸炎には大きく分けてウイルス性のものと細菌性のものがあります。
ウイルス性の感染性胃腸炎には、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス等があり主に秋から冬にかけて流行します。
そして、細菌性の感染性胃腸炎には、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌等があり主に夏を中心に流行します。
感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは前述したとおりウイルス性と細菌性のものがあり、これらの感染性の病原体によって嘔吐や下痢などの様々な消化器症状を引き起こす病気です。
感染源によって潜伏期間や症状も若干異なるようですが、いずれにしても感染すると激しい症状を伴います。
感染性腸炎を発症したらすぐに病院にいって適切な処置を受けましょう。
さて、今回は主に冬場に流行するノロウイルスについて調べてみました。
「ノロウイルス」とは
ノロウイルスは小児から高齢者まで幅広く観戦する感染性胃腸炎です。
主に冬場に多発しますが、1年を通して発症する可能性があります。
ノロウイルスはどうやって感染するのか
ノロウイルスの感染源は、主に生牡蠣やホタテ等の二枚貝や料理をする人の手を介して感染することが大半です。
他にも患者の嘔吐物や便などを介して感染する場合もあります。
ノロウイルスの症状

ノロウイルスの潜伏期間は1~2日間といわれており、発症してから2~3日で治る場合が多いです。
発症すると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、発熱の症状を伴います。
感染したことがある方なら分かると思いますが、ノロウイルスに感染するとしょっちゅうトイレに行ったり、おいしいものが食べれなかったり、外に遊びに行くことができなかったりと非常にツライ思いをします。
また、乳児等では下痢による脱水症状を引き起こす場合もあります。
頻繁に下痢をする場合はこまめに水分補給をしてあげるようにしてあげましょう。
ちなみに、ノロウイルスは症状がなくなったからといって安心できません。
症状が治まってからも約2週間くらいはウイルスが排泄されるそうなので、ノロウイルスを発症した場合は症状が治まった後も油断しないようにしましょう。
ノロウイルスで死亡することもある
ノロウイルスが直接的な原因となって死亡するという例はあまりないそうですが、ノロウイルスによって死亡者が出たという報告はあります。
特に高齢者や乳幼児は嘔吐物による誤嚥性肺炎で死亡するという報告もありますので、高齢者や乳幼児がいる家庭では患者を十分に観察することが重要です。
最後に
ノロウイルスは二枚貝等の食べ物やヒトからヒトを介して感染します。
施設内では集団感染するおそれもあるので、もしノロウイルスが疑われる症状が出た場合は速やかに医師を受診して周りに感染しないように注意するように心がけましょう。
今年は例年とは異なる新型のノロウイルスが見つかっているそうなので、これからの季節は気を付けた方が良いですね。