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ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智とはどんな人物!?

【快挙】日本人がノーベル生理学・医学賞を受賞!!

2015年10月5日(月)、大村智さんが2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

そこで、今回は大村智さんの功績とノーベル生理学・医学賞について少しだけ紹介します。

ノーベル生理学・医学賞とは!?

「ノーベル生理学・医学賞」とは、ノーベル賞部門の1つであり、生理学または医学分野において功績のあった人に贈られる賞です。

日本人で受賞した片は少ないのですが、最近ではiPS細胞で有名な山中伸弥さんが2012年に受賞されており、今回での受賞で日本人3人目となる快挙となりました。

ちなみに世界で最初にノーベル生理学・医学賞を受賞したのはドイツの細菌学者である「ベーリング」氏で、「ジフテリアの血清療法の研究」で高い功績を残したことが評価されました。

大村智さんってどんな人物!?

大村

大村智さんは北里大学の特別栄誉教授で、1975年に糸状虫など線虫の神経に作用し寄生虫や昆虫を麻痺させる機能持った「エバーメクチン」というマクロライド系抗生物質を発見しました。

そして、この「エバーメクチン」を基にして作られた家畜の寄生虫駆逐剤「イベルメクチン」をアメリカの製薬会社メルクが開発しアフリカなどの感染症の治療に貢献しています。

イベルメクチンは、アフリカの風土病のオンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症といった熱帯病に極めて高い有効性を持つ薬剤です。

また、沖縄地方や東南アジアの風土病である糞線虫症の治療薬としても高い有効性があります。

今回、この「イベルメクチン」を開発したことでアフリカで毎年約2億人の人々に投与され多くの生命を救ったことが評価されてノーベル生理学・医学賞を受賞するに至りました。

ちなみに、2012年に「大村智 – 2億人を病魔から守った化学者」という本が出版されているので、興味のある方は読んでみて下さい!

今回ノーベル生理学・医学賞受賞したことで売り切れになってしまうかもしれないですが・・・

それにしても、ノーベル賞ってやっぱりすごいですね!!

今もどこかで未来のノーベル賞につながるすごい研究が日本でも行われているのでしょうか?

ところで、ノーベル賞を受賞すると名誉の他にも賞金ももらえます。

ノーベル賞の賞金は1つの賞につき、スウェーデンの通貨で8000クローネ(1億2,000万円)がもらえるそうです。

「1つの賞につき」なので、今回のノーベル医学・生理学賞は他にも2名が受賞しているので、大村さんが手にするのは約4,000万円でしょうか。

私のような凡人からするととてつもない金額ですが、大村さんの功績から考えると大した金額ではないかもしれないですね。